火. 5月 6th, 2025

自家発電設備は緊急時や非常時に使用されるため、これらの状況で確実に機能することが求められます。 負荷試験を行うことで、発電機が予期しない負荷変動や高負荷時も安定して運転できるかを、負荷試験を行い確認することができます。

屋内消火栓設備や、スプリンクラー設備などの消防用設備の非常電源として附置されている自家発電設備は、消防用設備の一部の扱いとなり、自動火災報知設備や消火器、誘導灯などと同じように消防法に基づく点検が必要です。

自家発電模擬負荷試験が必要な建物は、主に以下のような施設です。 これらの施設では、短時間や電力供給の中断に対して高い信頼性が求められます。

1.病院や医療機関

  • 特に手術室や集中治療室(ICU)、救急センターなど、生命に関わる医療行為が行われる場所では、常に安定した電力供給が必要です。

2.データセンター

  • サーバーやネットワーク機器を24時間稼働させる必要があるため、電力供給の途切れは許されません。

交通機関関連施設

  • 道路、鉄道駅、港湾施設など、交通機関の臨時電力が電力供給に依存している施設。

4.公共施設

  • 政府機関や警察署、消防署などの公共機関も、緊急機能を維持するために自家発電設備を備えています。

5.高層ビルやオフィスビル

  • 重要な設備が多く入っているオフィスビル(特にテナントが多いビル)では、電力供給が途絶えることなく自家発電設備を使用しています。 特にデータ処理室や通信設備が入っているビルでは、負荷試験を行うことで、安定した電力供給ができるか確認することができます。

6.工場や製造施設

7.教育機関(特に研究機関)

  • 研究室や実験施設が電力供給に依存している場合、万が一に備えて自家発電設備を備えています。

8.ホテルや商業施設

  • 一部の高級ホテルやショッピングモールなどでも、万が一に備えて自家発電設備を導入しており、定期的に模擬負荷が行われています。
  • これらの施設では、電力供給能力が特に重要なため、自家発電設備の定期的な模擬負荷試験を実施し、いざという時に確実に機能することを確認する必要があります。

大型マンションにおいても、自家発電模擬負荷試験が必要となる場合があります。特に以下が該当します。

1.高層マンショ

2.非常に電源が必要な設備があるマンション

供給電力確保性が重要なマンション

  • 住民のライフスタイルに大きな影響を与える電力供給が途絶えないよう、例えば長時間停電するような場合に備えて、自家発電設備が整備されている場合があります。特に高級マンションや設備の整ったマンションでは、定期的な負荷試験により、発電機が設計通りに機能するか、負荷がかかっても十分に対応できるかを確認することが求められます。

4.災害対策考慮したマンション

  • 地震や大規模な一時を考えて、災害時も住民が安全に生活できるよう、非常用電源(発電機)が設置されることがあります。

電力を安定供給するために高容量の発電設備が必要なマンション

多くの住戸や高い電力消費がある大型マンション(例、ファミリー層が多いマンションなど)では、発電機の容量が大きく、模擬負荷試験を行い、発電機が十分な負荷に対応できるか確認します。

自家発電模擬負荷試験を行うには、消防設備士や消防設備点検資格者、自家発電設備技術者の資格が必要です。弊社は、消防施設工事業の建設業許可を、東京都知事より取得している企業です。

資格の要件

  • 消防設備士には乙種と甲種があり、乙種は点検・整備のみ、甲種は点検・整備に加えて設備の設置や交換作業も可能です。
  • 自家発電設備技術者は、自家発電機の知識や技能を備えた専門技術者です。

負荷試験の目的

  • 非常用発電機の負荷運転(負荷試験)は、発電機が実際の動作環境に近い運転性能を持っていることを確認する点検方法です。
  • 予期せぬ故障やトラブルを未然に防ぐことができます。

負荷試験の義務

  • 非常用発電機の負荷試験は消防法における総合点検の一種で、消防法第44条11号で罰則が定められています。
  • 負荷試験・点検・報告を怠ると、建築物の所有者や管理者に30万円以下の罰金もしくは拘留の処罰が科せられます。

御見積りのご依頼、ご相談はお気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。

建設業許可番号 東京都知事許可(般ー5)第157319号

〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-1-2

電話番号 03-4500-1376(水曜定休日)10時から20時受付。

24時間お問合せフォームはこちらです

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です